活動報告

定例研究会

国際教育や教育全般にわたるテーマで研究発表、事例報告と意見交換を行う定例研究会を年に5回程度開催しています。所員ばかりではなく、ゲストスピーカーを招いての発表・報告が行われます。参加者は、岡山理科大学などの大学関係者をはじめ学校関係者、公務員、大学院修了生、企業関係者など多岐にわたっています。

令和6年度 第4回定例研究会

日時:
令和6年12月28日(土)15:00~16:45
場所:
岡山国際交流センター 3階研修室

発表1

「探究指導力育成の成果と課題について」
発表者
坂口 武典・髙橋 信幸(岡山理科大学)
概要
 初等・中等教育では、各教科の学びを基盤としつつ、様々な情報を活用しながらそれらを統合し、課題の発見・解決や社会的な価値の創造に結びつけていく資質・能力の育成が目指され、探究的な学びの充実が求められている。
 そこで、本学の技術科教育法と理科教育法における、「探究」を指導できる教員養成を目指した取り組みについて事例紹介した。
 そして、教職履修学生と現職教員に対して「探究」指導についてのアンケートを実施し、その結果を分析した。探究の指導に不安を抱いている割合は約7割で、解決策として実践事例から学ぶ割合を増やすことなどが有効と考察できた。

発表2

「SDGsはどこまで達成できるのか」
発表者
小山 悦司(倉敷芸術科学大学名誉教授)
概要
 SDGsは2016~2030年の15年間を対象とし、2024年は後半スタートの年にあたる。このタイミングで出された国連『持続可能な開発目標報告2024(Sustainable Development Goals Report 2024)』(2024/6/28)では、「SDGsのターゲット(17目標の下にある169の小目標)のうち、順調に進んでいるのは、わずか17%。3分の1以上は進捗が停滞または後退している」と厳しい現状に警鐘を鳴らしている。
 本発表では、1)SDGsの達成状況、2)SDG4(教育目標)「質の高い教育」の後退、3)SDGs達成の鍵はESD、4)ESDの推進拠点としてのユネスコスクールを中心に考察を加えた。
 最後に、SDGs の目標達成の切り札となるのが、日本の提唱したESD (持続可能な開発のための教育)である。ユネスコスクールを推進拠点としたESDの充実と発展こそがSDGs達成の鍵を握るとの締め括りがなされた。 
 主な論点は、次の通り。
1)SDGsは目標の2030年までに達成できるのか
2)世界全体のSDGsの進捗率は(2023年)
3)日本のSDGsはどの程度進んでいるのか?
4)日本で達成できている目標は?
5)日本で達成が厳しい目標は?
6)今後のSDGs実現を大きく左右する切り札は?
7)ESDとは何か。SDGsとESDはどう違うのか?

発表3

「インドネシア児童へのオンライン日本語講座」
発表者
植田 浩三(NPO法人メンターネット)

公開講座・研修会

加計学園フィロソフィの「国際人を養成する」ための公開講座や研修会等を開催し、学園全体の国際交流・グローバル教育に関する理解を深め、国際社会に貢献できるマインドや資質能力の育成を図ります。
広く市民に向けた公開講座を開催し、学園の実施する各種の国際交流プログラムの周知を図る広報活動を展開する予定です。

オンライン公開講座(2月24日)

日時:
令和6年2月24日(土) 15:00~15:45
場所:
オンライン(ZOOM)形式

国際教育研究所では、新たな企画として以下の要領で公開講座を開催いたします。
つきましては、奮ってご参加くださいますようご案内申し上げます。

1.日時:2024年2月24日(土)15:00~15:45
2.講師:石垣忍氏(岡山理科大学 恐竜学博物館 館長 古生物学・年代学研究センター 特担教授)
3.演題:恐竜調査こぼれ話-キャンプ・発掘・チーム運営、そして成果-
4.対象:加計学園教職員
5.形式:オンライン(ZOOM) 
6.参加費:無料
7.申込み:事前申込制 添付の「公開講座のご案内」の申込みフォームから2月20日(火)正午までにお申込みください。
      お申込みいただいた方に参加用URLをご案内します。