過去の定例研究会

令和4年度第3回定例研究会

日時:
令和4年10月29日(土)16:30~18:00
場所:
国際学術交流センター 3階共同研究室

対面とオンライン(ZOOM)のハイブリッド開催

発表1

「教職科目「総合的な学習の時間の指導法」の実践報告」
発表者
坂口 武典・藤本 義博(岡山理科大学)
概要
教育職員免許法によって、2019年度以降に入学した教職課程の学生から必修科目となった「総合的な学習の時間の指導法」について、本学でのシラバスや取り組みを紹介した。また、授業の設計と実践を行う中で、BS法やKJ法などの体験型演習や教員採用試験に関連付けたグループワークなどを取り入れた様子を報告した。最後に教員の養成段階である学生が、入職後に必要なスキルを身に付けるため、継続的な授業の改善に努めることの重要性を確認した。

発表2

「日本語教師に求められる『態度』の養成を目指した授業実践」
発表者
谷川依津江(岡山理科大学)
概要
文化審議会国語分科会(2019)は、日本語教師養成に求められる資質・能力を、「知識」、「技能」、「態度」の3項目に分けて定めた。この度新たに明示された「態度」の養成を目指し、教員経験のない学生同士ではあまり効果が期待できないとされるマイクロティーチングの限界を、大阪大学が行う遠隔授業観察を授業に取り入れることで補完しようと試みた。この取り組みを通して、現役日本語教師の教育理念を直接聞いたり、他大学の学生とQ&Aに参加したりすることで、自己の視点を拡張し、また多様な視点を獲得することができ、日本語教師養成に求められる「態度」の養成につながる授業を展開することができた。

令和4年度 第2回定例研究会

日時:
令和4年8月27日(土)16:30~18:00
場所:
国際学術交流センター 3階共同研究室 

オンライン(ZOOM)でのハイブリッド開催

発表1

「学生の自己教育としてのインターンシップ」
発表者
小山 悦司(倉敷芸術科学大学・名誉教授)
概要
自己教育とは、自己が自分自身を教育するということであり、大学教育において中核をなす目的の一つである。長期にわたる課題解決型インターンシップに参加した学生はどのように成長するのであろうか。今回の発表では、1)学生の自己教育の視点、2)自己教育力を高めるための工夫、3)参加学生の変容に焦点を当てて、大学の教養教育としての新たな観点からインターンシップのあり方について示唆を得ることを目的としている。参加学生による振り返りレポートの内容をテキスト・マイニングで分析した結果、自己と向き合い自問自答するなど自己教育としてのインターンシップの意義や重要性が明らかになった。

発表2

「仮説実験授業を海外に広めるための取り組み -ひとりの小さな一歩から-」
発表者
岡崎 則武(岡山理科大学)
概要
これまでに仮説実験授業を世界に広めるために小さな取り組みを重ねてきた。本発表では、2016年にオーストラリアの小・中・高校で行った楽知ん研究所の大道仮説実験《しゅぽ↑しゅぽ↓》という簡易真空実験に関する短い授業プランを参加者に英語で楽しんでいただいた。みなさんに童心に帰って楽しんでいただくことができた。その後に、今年の3月に当時勤務していた高校での授業の様子、そしてオーストラリアでの授業の様子を動画で紹介した。リアルやオンラインでなくても、「同じ実験を、同じように驚き、楽しんだ」という強い共感が生まれ、このような国際理解教育もありうるのだと感じていただけた。

令和4年度 第1回定例研究会

日時:
令和4年6月18日(土)17:30~19:00
場所:
オンライン(ZOOM)形式

発表1

「D-Internshipのこれまでとこれから-8年間の成果とその事業価値-」
発表者
久保田 正彦(ノートルダム清心女子大学・非常勤講師) 
概要
D-Internshipは、半年間という長期にわたる課題解決型・地域創生インターンシップである。毎年 9 月に高梁川流域のものづくり企業(約 30 社)が商品の PR や販売を行う「龍の仕事展」を大学生のインターンシップの場として活用している。大学生が地元の企業を知ると共に、地域の文化や歴史・風土を理解し、社会人に求められる自己教育力などを身に付けることを目的としている。その活動成果を取りまとめた『8年間の成果とその事業価値』に基づいて、1)学生たちの成長の足跡、2)地域の企業や地域への貢献、3)将来に向けての構想を中心に報告がなされた。

発表2

「洋楽を活用して外国語とその背景的文化への理解を深める -授業実践から見えてきたこと-」
発表者
西川 憲一(岡山理科大学)  
概要
外国語教育において歌を教材として活用する試みは古くから広く行われているとはいえ、教材としての価値が必ずしも現場教員に認識されているとは言えない面がある。歌は時にメッセージ性を持ち、社会的背景や文化的側面とも結びついている場合が少なくない。発表者はこの特性に着目し、洋楽を単なる外国語学習のツールとしてだけでなく背景的文化の理解を深めるための教材として活用するための講義を行っているが、本発表ではその授業実践の一端について報告され、併せて教材としての歌の可能性、活用する際の留意点などへの考察も試みられた。

令和3年度 第5回定例研究会

日時:
令和4年2月26日(土)16:00~17:30
場所:
オンライン(ZOOM)形式

発表1

「モンゴル国で実施した仮説実験授業《イオンと食べ物》の紹介」
発表者
高原 周一(岡山理科大学)
概要
発表者はモンゴル国において日本語および英語のCLIL(Content and Language Integrated Learning)授業を実施してきた。その概要については既に本研究会で報告済みである。今回は、理科の題材として扱った仮説実験授業の授業書《イオンと食べ物》の具体的な内容を実験を交えて紹介した。

発表2

「今注目される完全オンラインの通信制高校・大学」
発表者
小山 悦司(倉敷芸術科学大学・名誉教授)
概要
新型コロナウイルス感染拡大が契機となりオンライン授業が普及し、通学しなくてもオンラインで卒業できる通信制高校・大学が増加しつつある。そこで、1)完全オンライン通信制を可能にする法令等の変遷、2)入学者数を増やしている特に注目すべき高校・大学、3)完全オンライン通信制の意義と可能性、そして検討すべき課題について考察を加えた。

令和3年度 第4回定例研究会

日時:
令和3年12月29日(水)15:00~16:30
場所:
オンライン(ZOOM)形式

発表1

「GIGAスクールで子供たちの学びがどう変わるか」
発表者
坂口 武典(岡山理科大学)
概要
GIGAスクール構想の下、一人一台端末が整備された。そこで、個に応じた学習活動や、協働的、課題解決的な学びを可能とするために、教師が積極的にICT活用を推進している様々な実践事例がある。これらの紹介を通して、子供たちの学びの変化や、今後の課題について考察がなされた。

発表2

「仮説実験授業における『たのしさ』の位置づけ」
発表者
塚本 浩司(千葉科学大学)
概要
仮説実験授業は,授業評価の基準を「たのしさ」においている。しかし,当初板倉は「授業におけるたのしさ」という用語・概念を使用していなかった。板倉がなぜ「たのしさ」を教育目標の第一基準としておいたのか。板倉の書き残した文献をたどることによって明らかになったその意図・経緯について発表がなされた。

令和3年度 第3回定例研究会

日時:
令和3年10月23日(土)16:00~17:30
場所:
オンライン(ZOOM)形式

発表1

「モンゴル国におけるCLIL授業に関する教員研修」
発表者
坂本 南美 (岡山理科大学)
概要
Content and Language Integrated Learning(CLIL:内容言語統合型学習)は、学習者が目標言語で特定の教科やテーマを学ぶことによって、内容の理解とその言語の運用能力、学習スキルの向上を同時に進めることができる教授法である。モンゴル国の学校で実施したCLIL 授業の教員研修の様子と今後の CLIL 授業の可能性について報告がなされた。

発表2

「大学における地域キャリア教育の課題と展望」
発表者
橋元 純也(倉敷芸術科学大学)
概要
地方の人口減少を克服していくために、大学等卒業後の地方定住を促進し、在学中から授業等を通じて地域との関わりを深める地(知)の拠点大学による地方創生推進事業が展開されている。COC事業に選定された倉敷芸術科学大学の地域連携キャリア科目の運用を通して明らかになった課題や今後の展望について発表がなされた。

令和3年度 第2回定例研究会

日時:
令和3年8月28日(土)16:00~17:30
場所:
オンライン(ZOOM)形式

発表1

「教員のICT活用能力をどう高めるか」
発表者
小山 悦司 (倉敷芸術科学大学名誉教授)
概要
小中学校では「GIGA スクール構想」に沿って児童生徒に1人1台の端末が配布されたが、端末を使用する教員の ICT 活用能力には、大きなばらつきがみられることから、ICT 活用能力を底上げするための留意点について考察がなされた。

発表2

「コロナ禍の子どもたちと美術教育」
発表者
神吉 脩 (豊岡短期大学)
概要
コロナ禍にあって、どの子にも豊かな生活と表現、生きる喜びを育む美術教育のあり方と実践が強く求められている。コロナ禍に向き合う美術教育構想と合わせて、子どもの実態から出発した感動的な取り組みについて実践報告がなされた。

令和3年度 第1回定例研究会

日時:
令和3年6月26日(土)15:30~17:00
場所:
オンライン(ZOOM)形式

発表1

「今後の放課後児童クラブについて-岡山市の構想に思うこと-」
発表者
延原 靖子(倉敷芸術科学大学大学院修了生)
概要
放課後児童クラブの持続的かつ安定的な運営を構築し、各クラブが抱えている運営上の課題を解決するため、令和元年 5 月に岡山市から提言がなされた「岡山市放課後児童クラブの今後の運営」(案)について、子どもの育成支援に従事する立場からの考察がなされた。

発表2

「専門科目における学生による自主学習とプレゼンテーション:主体的・対話的な学びをもたらすアクティブラーニングとして」
発表者
植木 岳雪(帝京科学大学)
概要
千葉科学大学危機管理学部の専門科目「土壌の科学」では、2017 年度に一方向型の講義と双方向型のアクティブラーニングを併用して実施した。アクティブラーニングとして、学生による自主学習とプレゼンテーションを採用した成果と課題について実践報告がなされた。

令和2年度 第4回定例研究会

日時:
令和3年2月27日(土) 15:30~17:00
場所:
オンライン(ZOOM)形式

発表1

「中国古典を教材とする教養教育科目の授業設計-評価基準の設定と改善-」
発表者
橋元 純也(倉敷芸術科学大学)
概要
新たな試みとして、中国古典を教材にすることにより人類が過去から蓄積してきた知の拠り所への学びを通じて、学生が自らと世界とのかかわりを常に生き生きと自覚するのを助ける授業設計のあり方について事例報告がなされた。

発表2

「新型コロナ対策と学級の小規模化」
発表者
小山 悦司(倉敷芸術科学大学)
概要
日本の学校は、国際的に比較すると学級規模が大きい国の上位レベルに位置している。新型コロナ感染症対策の一環として、現状の教室の広さの中での身体的距離の確保について、諸外国の事例が報告された。

令和2年度 第3回定例研究会

日時:
令和2年12月29日(火)16:00~17:00
場所:
オンライン(ZOOM)形式

発表1

「インクルーシブ保育プログラムの構築に関する一考察」
発表者
田村 智子(倉敷芸術科学大学大学院(通信制)人間文化研究科)

発表2

「幕末・明治初期における銚子地域の教育」
発表者
戸塚 唯氏(千葉科学大学)