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2019年11月13日
「日中書画篆刻芸術交流展」開催について
倉敷市・大原美術館のコレクション収集で知られる洋画家児島虎次郎と近代中国で最も優れた芸術家と評価される呉昌碩の文化交流100周年と、呉昌碩生誕175周年を記念した「日中書画篆刻芸術交流展」(加計学園、加計美術館、上海市対外文化交流協会、同市呉昌碩芸術研究協会主催)が2019年11月4日~12月1日、倉敷市中央の加計美術館で、前期、後期に分けて開催されています。
呉昌碩(1844~1927年)は画家、書家、篆刻(てんこく)家として活躍し、児島虎次郎(1881~1929年)は作品収集などのために1918年に中国を訪れ、呉昌碩と出会いました。以来、訪中を重ね、子孫同士の交流も連綿と続いています。
交流展には、呉昌碩の「双石牡丹図」や「水墨深山古寺図」、虎次郎の「万里の長城」や「菜果図」など各4点をはじめ、両家子孫の書画や陶芸を展示しています。また、前期(11月7日まで)は上海市呉昌碩芸術研究協会の会員作品を展示。後期は倉敷芸術科学大学の教員や卒業生の作品を紹介しています。
初日は呉昌碩のひ孫で上海呉昌碩記念館執行館長の呉越氏と児島塊太郎館長が作品を解説。来館者は呉昌碩の名声を高めた篆刻入り書画や、その影響がうかがえる虎次郎の絵画1点1点に見入り、両巨匠の親交から始まった日中文化交流と友好の歩みに思いをはせていました。
入館料は一般300円、高校生以下無料。