新たに展示に加わった新原研究室の隕石コレクション
お知らせNEWS & TOPICS
2022年06月07日
火星や月からの隕石も展示 学園50周年記念館1階展示ホール
岡山理科大学理学部基礎理学科・新原隆史准教授の研究室の隕石コレクション10点を、新たに加計学園創立50周年記念館の1階展示ホールで公開しています。火星起源や月起源など非常に貴重なものもあり、天体に関心のない人でも楽しんでいただけるはずです。
新原研究室は、太陽系がどのように生まれ、どのように進化してきたのかを探るため、地球外物質、特に隕石を用いた研究を国内外の研究機関(NASAや国立極地研究所)と共同で行っています。隕石から得られた知識を生かし、JAXA(宇宙航空研究開発機構)が進める火星衛星探査計画(MMX)や月極域探査計画(LUPEX)など、多くの惑星探査ミッションにもかかわっています。
展示しているのは、これまでに研究あるいは、現在研究している標本の一部です。火星起源の隕石は、新原准教授によると、約2億年前の火山活動で形成され、天体が火星に衝突した際に宇宙空間に飛び出し、地球に落下したものです。月起源の隕石はリビアとオマーンで見つかった2点で、アメリカのアポロ計画で持ち帰られた月の石との対比によって起源が明らかになりました。
岩石が主成分の石質隕石、金属鉄が主成分の鉄隕石、金属鉄と岩石が混ざった石鉄隕石という隕石の形態(構成物)、隕石の成り立ちについての解説もあります。小コーナーですが、宇宙の秘密に迫る展示となっています。